2004年夏3回戦 駒大苫小牧(南北海道)−日大三(西東京)

日大三  002000022=6
駒大苫  12100003*=7



04年3回戦最初の試合です。この試合は2回戦で前年の借りを返す甲子園初勝利をマークした駒大苫小牧と、PL学園との打撃戦 を制した日大三の対戦です。

この試合日大三の小倉監督は1回に点が欲しいと睨んでおったのですが、その通りにいきませんでした。1番松島が7打席連続の 安打を放ち中山がバントを決めて1死2塁のチャンスを作ったのですが、3番千田4番佐々木と連続三振で点が取れません。一方 駒大苫小牧は2死1塁から4番原田の適時2塁打で先制すると、2回にも1死2、3塁から9番五十嵐の2点適時打で3−0と最 高のスタートを切ることに成功いたしました。

日大三もようやく岩田を捕らえ3回佐々木の適時2塁打と5番山中の適時打で2点を返します。そして2死満塁のチャンスを作っ たところでなんと駒大苫小牧は早くも2番手鈴木がマウンドに上がります。そしてこの鈴木が代打高木を三振に打ち取るとここか らは鈴木の一人舞台でした。7回まで毎回の9奪三振の力投で日大三に反撃を許しません。一方駒大苫小牧も3回に林の犠飛で1 点を取ってはいましたが、日大三先発浅香から駄目押しの点を挙げることはできていませんでした。

すると、スタミナの無くなりつつあった鈴木から8回高木の適時打と8番秦のスクイズで同点に追いつきます。ここで一気に勝ち 越せば流れは日大三に傾いたのですが、9番浅香のスクイズがこれが失敗。ダブルプレーで勝ち越すことができませんでした。す るとその裏駒大苫小牧は、8番鈴木の適時打さらに1番桑原の適時打、2番沢井の適時3塁打で3点を勝ち越します。最終回に6 番後藤の2点適時打で1点差に迫りますが、反撃もここまで。結局7−6で駒大苫小牧が日大三を下し初めてのベスト8に進出い たしました。

結局この試合は最初から最後まで駒大苫小牧のペースで進んでいった試合でした。誤算は5点目がなかなか取れなかったことでし ょうか?駄目押し点がもう少し早く入っていればよかったんですが、浅香も悪いながらに頑張っていたと思います。日大三は序盤 からミスの連続で自分達のペースで野球をすることが最後まで出来ていませんでした。2回の野選でピンチを広げて、五十嵐の適 時打で失った2点が一番痛かったと思います。相手は北海道勢という油断もあったかもしれませんね。駒大苫小牧はこの勝利でも しかしたらという期待を抱かせるチームになったことは間違いありません。そして次の試合でそのもしかしたらが、さらに大きな 期待へと変わっていくことになります。