2005年夏2回戦 京都外大西(京都)−関西(岡山)

京外西  201001062=12
関  西  130141000=10



1回に京都外大西は3番平林と5番寺本の適時打で2点を先制、その裏に関西は長尾の内野ゴロで1点を返すとこの日先発の坂本から北岡に代わった京都。しかし2番手北岡も2回裏に石口の3塁打、上田の適時打、長尾の3塁打で3点を取られ2回途中から早くも3番手に本田が登場します。3回表京都は五十川の2塁打で1点、4回裏に関西は船引の本塁打で1点、5回裏は京都の3塁手寺本の失策、投手本田の失策で2点、さらに上田の犠飛で計4点、6回表京都は高原の内野ゴロで1点を返すもその裏関西は船引の2打席連続本塁打で1点、7回は両チーム3者凡退、7回を終わって10−4で関西がリードというのがここまでの展開です。

さて、問題は次の8回です。8回表の京都は五十川、南本、薮内の3連打で無死満塁のチャンスを作るのです。ここで打席に入るのは本田。この日解説だった帝京の前田監督が「普通ならこの場面で代打を送るんだけれども。」とおっしゃっていたんです。確かに投手はまだベンチに左腕の大野が残っていたので代打を送ることは可能でした。ちなみに大野の他に木村、辻、中川、上田、村上、西田がまだベンチに残っていました。しかし三原監督は本田に代打を送らず、次の高原も倒れ10−4のまま2死満塁の場面を迎えると次の林に代打上田を告げたのでした。

その上田が粘って押し出しの四球を選ぶと、平林の3点2塁打、西下の適時打、寺本の2塁打で一気に10−10の同点に追いつきます。こうなると流れは完全に京都で9回表は高原、上田の適時打で2点を勝ち越しダースをKO、そのまま逃げ切ったのでした。

京都外大西が準優勝するにおいて一番重要な試合がこの関西戦。8回の攻撃では本田に代打を送らなかったことが一番大きかったと思います。