2005年夏準々決勝 大阪桐蔭(大阪)−東北(宮城)

東  北  000040000=4
大桐蔭  01011021*=6



大阪桐蔭−東北ですが戦前の予想は大阪桐蔭だったのですが、東北が勝つかもしれないという警戒心を持ってこの試合を見ようと思い ました。

テレビの解説に来ていた星稜の山下監督は「点数こそ大阪桐蔭がリードしているけれど東北のペース」と仰っていました。4回までは まさにその通りで平田の2本の本塁打は出ているけれども、2度とも前の回3番小林で3つ目のアウトを取っていたのでランナーのい ない状態での打席だったのでした。平田の前にランナーを置かない、これがきちんとできていたのです。この試合は北陸に旅行に行く 車の中のラジオで聞いていたのですが、平田の本塁打以外のチャンスをものにできなくて拙い攻めをしているなと思って聞いていたの です。そんな中生まれたのが5回の成田の3点3塁打と松山の適時打、これで一気に4点を取った東北でした。その裏に大阪桐蔭は平 田の2塁打で1点を取るのですが、ここで大阪桐蔭は致命的なミスを犯してしまいます。平田のあのあたりは風がなければ入っていた あたりでフェンスダイレクトだったのです。あれは右翼の成田はよほどのプレーをしない限りは取ることのできないあたりで、1死1 ・2塁で1塁走者がホームに帰れないというのは明らかな判断ミスと言えるでしょう。その後のチャンスを代わった三浦に抑えられ結 局逆転できないまま5回の攻撃を終えてしまった大阪桐蔭、明らかに流れは東北だと思いました。

ところが6回、7回の辻内は5回とは全く別の投球を見せたのでした。この時もしかすると逆転できるのではという思いに変わったの でした。で、7回裏です。謝敷の2塁打と小林の犠打で1死3塁、ここで平田に回ってきました。敬遠もあるかなと思った初球になん と3本目の本塁打が飛び出すのです。東北有利と思った中で出たびっくりする当たりでした。しかし東北はまだ8回9回があるのでこ の三浦がきちんと抑えればチャンスはあると思っていたのですよ。だからこそ8回の1点が悔やまれます。2死からの1点、これはた だの1点ではない非常に重い1点となってしまいました。1点取られた後に坂本が登場しその後の攻撃は断ち切ったのですが、9回あ っさり3人で辻内に片付けられゲームセット。東北の2005年の夏がここで終了したのでした。

この大阪桐蔭戦、8回こそ悔やまれますがそれまでは非常にいいゲームをしていたと思います。大阪桐蔭は11安打で6点に対し、東北 は5安打で4点と非常に攻めの効率がいいことがわかります。また、辻内は13奪三振だったのに対し東北は3人合わせて3奪三振と非 常に少ないことに今気づきました。また、東北はこの大会失策が1つもないのでしたね。