2008年夏準決勝 大阪桐蔭(北大阪)−横浜(南神奈川)

大桐蔭  005000112=9
横  浜  011010010=4



2008年の準決勝第2試合を振り返ってみましょう。このカードは2年前の1回戦に実は対戦をしていまして、当時の横浜は強力打線 で史上初の同一校2度目の春夏連覇に挑んだのでしたが、中田翔2年生の大阪桐蔭に11−6で敗れてしまいました。今回横浜はそ の2年前の雪辱なるかに注目が集まりました。一方大阪桐蔭は3年ぶりのベスト4。3年前は夏連覇を果たす駒大苫小牧に6−5で 敗れて決勝進出はなりませんでした。今回勝てば優勝した1991年以来の決勝進出となるのですが、果たしてどうなるのでしょうか?

試合前横浜の渡辺監督は打たれても構わないから、しっかり守ってくれればとおっしゃっていたんですよね。横浜はある意味そうい う野球はできていたと思います。この試合ミスがあったのは大阪桐蔭の方でした。2回裏横浜は2死2塁から福島由の暴投により2 塁走者の筒香が3塁に進んだのですが、この時3塁に投げた捕手の有山の悪送球により筒香が本塁へ。この失策で横浜が先制。さら に5回裏は2死3塁から筒香の2塁ゴロを2塁手森川が弾く失策により1点を挙げたのでした。

しかし、ここまで4試合35回を投げてきた土屋のスタミナはなくなりつつありました。2回まで0点に抑えてきたのですが、3回表 森川の適時打、萩原の2点適時2塁打、中谷の2点適時打で逆転。4回以降は点が取れなかったのですが、7回表は森川のスクイズ、 8回表は有山の適時3塁打で加点していきました。横浜も3回裏松本の適時打、8回裏は小川健の適時打で反撃をするのですが、前 日聖光学院から15点を取ったのに、この日の福島由からは単発8安打で4点しか取れなかったという印象がありました。痛かったの は2回に先制した後の2死1、2塁で点数を取れなかったこと、3回小川健の安打で本塁に突っ込んだ松本が刺されてしまったこと と、8回2死2、3塁で土屋が凡退してしまったことでしょう。結局9回表萩原に駄目押しの2点本塁打が飛び出した大阪桐蔭が9 −4で横浜を下し、17年ぶりの決勝進出を果たしたのでした。

横浜はここ数年好投手というものが出てきていないような気がいたします。打者の方では筒香だったり、大石だったりと出ているの ですがね。土屋は一応プロに進みましたが、そんなに好投手という印象がないんですよ。09年春は残念ながら甲子園出場はなりませ んでした。今夏はどうでしょうか?一方大阪桐蔭は今夏見事に優勝を果たしました。この福島由を打線が見事にカバーして勝ち上が っていきましたね。今夏は全員で優勝旗を返しにやってきてもらいたいです。